頭にできる湿疹として、“脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)”があります。
脂漏性湿疹は、大量に分泌される皮脂によっておこる湿疹です。
ちなみに、頭だけじゃなく、顔、体など、汗を良くかくところにできやすい湿疹です。
炎症を起こしているので、地肌が赤くなり、かゆみをともないます。皮膚が荒れてかさつき、細かく剥がれ落ちる状態になることも少なくありません。頭皮に症状が起こると、フケがたくさん出るようにもなります。
対処療法的には、ステロイドを塗り、自然と治るのを待つのが、今まででしたが、最近はそれでも治りにくい方がとても増えました。ですので、今回は、脂漏性湿疹を治すうえで意識してほしいことを、書いていきます。
脂漏性湿疹は、簡単にいえば、“脂質代謝異常”です。
体内の脂が上手に代謝できず、頭皮に分泌する脂が多すぎて、頭皮の上で固まり、アレルギーを起こします。 フケがたくさんでますよね?それが、分泌された脂の塊です。
ですので、その分泌してくる脂を少なくなるようにしないと、いくら外からステロイドを塗ったところで、問題解決しないってことになります。
では、なぜ、頭皮に脂が多く分泌するようになってしまったのでしょうか?
原因は、大きくわけて、この3つに分けられることが多いです。
1つは、“脂の取りすぎ” です。
ここでいう、脂は、質の悪い脂だと思ってください。パン、ケーキ、クッキーなどのお菓子、スナック、インスタント食品、冷凍食品、牛乳やヨーグルトなどの乳製品・・・
質の悪い油は、カラダの中で分解しにくいです。すると、分解できない悪い油が、頭皮にでやすいくなり、かぶれの原因になります。
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2つ目は、“ストレス”です。
常に、イライラしたり、不安や心配性で何か考えことをずーっとしている方は、脳を常に使っている状態です。
怒っている人って、顔が赤いですよね? 熱を持つんです。携帯がわかりやすいと思います。携帯をずっと持っていると、熱くなりますよね?人間の脳も一緒で、ずーっと考え込んだりすると、脳に熱を持つんです。
熱が持つと、炎症も起こしやすいですし、また、ストレスがかかると、脂質の分解吸収能力が低下しやすいです。
3つ目は、“洗いすぎ” です。
基本、脂漏性湿疹の場合、頭皮の脂は、取りたいのです。放っておけば、どんどんかぶれますので。しかし、そこで、シャンプーなどの人工界面活性剤などを使うと、余分な、汚れな油はとってくれるのですが、必要な皮脂までも、取ってしまいます。
すると・・・ 頭皮は、乾燥するんです。
乾燥すればするほど、次は、脂をたくさん分泌しようと体は働き始めます。なので、洗えば洗うほど、脂漏性湿疹は悪化していきます。
洗い過ぎないこと! とても大事です。
脂漏性湿疹は、それほど厄介な皮膚病ではありません。もともと何もしなければ、普通に自然治癒で治ります。
しかし、食事の乱れ、ストレス、過度な洗浄で、自分自身で悪化させてしまっています。
お薬を塗っても、根本が治らない限り、繰り返します。まずは、自分の生活を見直すことから始めてみましょう!