痒疹 (ようしん)

 

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痒疹(ようしん)  ですね。30代の男性の方です。患部は、背中と腕、顔です。

 

 

痒疹は、かなり強いかゆみを伴う皮膚病です。

 

大豆くらいまでの大きさの塊が皮膚に多数でき、長い場合は数年にわたり続きます。1カ月以内に治るものを急性痒疹、数カ月以上にわたって続く場合を慢性痒疹と分類します。

 

初めは、虫刺されのような赤く少し盛り上がった発疹ができます。中心部に小さな水ぶくれができることも あります。かゆみのために引っかいていると傷になり、じゅくじゅくします。強いかゆみのため眠れなくなることもあります。繰り返し引っかいていると、だん だん盛り上がって硬くなります。

 

原因は明らかになっておらず、一種のアレルギー反応という展開ですが、当店で見る限り、ウイルスや細菌が関与していることが多い気がします。

 

ですので、一般的なステロイドなどの治療だけでは、現実的にちょっと難しいです。

 

 

イメージ的な話で申し訳ないのですが、皮膚の下に、隠れているウイルス・細菌が活発し、かゆみを起こすようなイメージです。

ですので、免疫が落ちると、出やすくなります。疲れ・ストレス・寝不足時・・・ ですかね。

 

今多いですね、この皮膚病は・・・ 現代社会の生活が乱れているんでしょうか。

 

この方の場合は、ストレスをとり、免疫をあげ、ウイルスを退治するような方向性で漢方薬を処方しました。

 

 

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痒疹の場合、少しずつ、一気に改善するというより、少しずつ、この塊が出てこなくなっていきます。

 

しかし、その方の、生活スタイル、疲れや寝不足、ストレスなでで、また出てきたりを繰り返します。“生活スタイルやストレスにものすごく影響されやすい!”っていうのが、一番厄介です。

 

しかし、それらも改善していけば、少しずつ、塊が出てこなくなります。

 

 

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完全に、キレイになりましたね。また、多少、生活が乱れも、出てこない状態になりました。治らない皮膚病ではないので、諦めず、そして、まずは生活スタイルを変えていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「顔に、8ヶ月前からステロイドを塗っているのですが・・・」

 

ちょっとご質問を受けたので、よかったらご参考にしていただければ幸いです。

 

「8ヶ月前から顔に湿疹ができ、ロコイドをぬっているのですが、大丈夫でしょうか?」

 

 

よくある話かもしれませんが、病院にいき、お薬をもらい、塗ると落ち着く・・・ そして、やめるとまた出てくるから、塗る・・・ その繰り返し・・・

 

気が付いたら、それを半年以上やっていて、そんなに塗っても大丈夫なのか、心配になられたそうです。

 

「大丈夫でしょうか?」と言われると、薬剤師の立場からすると、正直困ってしまうのですが・・・^^;

 

ここら辺は、実際にステロイドを作られているメーカーさんの意見をまず見ましょうか。

 

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一方、アトピー性皮膚炎に代表される慢性湿疹は、一時的に症状が良くなっても完治することはありません。そのため長期間、広範囲に薬物治療を続けることになります。ステロイド外用剤を何ヶ月も長期連用すると、副腎機能の低下により体内で作られる副腎皮質ホルモン(抗炎症作用を持つ、天然のステロイド成分)が減少してしまい、従来身体が備えていた抗炎症作用を発揮できない状態になっています。その状態でステロイド外用剤を止めると、炎症が増強されて症状が悪化します。皮膚科専門医は、そうならないように薬物治療を行います。例えば、ステロイド外用剤を1週間使って症状が良くなったら、1週間は保湿剤と抗ヒスタミン剤でコントロールする、あるいは、ステロイド外用剤の使用回数を徐々に減らしていくなど、副腎機能に影響がでないようなステロイド外用剤の使い方をします。

 

田辺製薬 薬局でよく聞く!ステロイド外用剤の誤解 から抜粋

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上手に使うのは大事ですが、結局は、あまり長期の使用はさけるように書いてあります。また、ステロイドの説明書・・・ 添付文書というのですが、そこには、「長期連用はしないこと」と書いてあります。この長期連用というのは、約2週間ぐらいと考えて頂いた方がいいです。

 

 

また、使うお薬の強さ、場所も、とても大事ですので、知っておいた方が良いと思います。

 

使っているステロイドのは、どのくらいの強さですか?

 

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使う場所によって、吸収率も変わります。

 

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つまり・・・ まずは、ステロイドを塗って、炎症が落ち着いたら、使うのをやめる。それを繰り返しても、治らないようなら、塗り薬や、抗アレルギー薬での治療だけではなく、違う原因を見つけたほうがいいです。2週間単位ぐらいで。

 

ストレスが原因なら、ストレスを。食事が原因なら、お食事を。

 

根本的な原因を改善しない限り、いくらステロイドを塗っても、イタチごっこになってしまいますからね。

 

皮膚は、皮膚表面だけのトラブルではなく、カラダの中から、心の状態からも影響するものです。総合的なケアが必要なときもあるんですよ。

 

 

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お正月明けで・・・

 

お正月明けると、とにかくアトピーが悪化する人が実に多いです。いくつか原因があるかと思うのですが、大きく分けて3つあります。

 

一番目は、“食事の乱れ”でしょう。

 

 

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食べますからね・・・^^; ですので、まずは、お食事を整えることです。

 

① 甘いものは、なるべく避ける

② 質の悪い油は避ける

③ 乳製品も避ける

 

詳しくは、こちらをご参考にしてください。 まずは意識してほしい食事のこと

断食とかが有効なのは、このタイプです。

 

 

2番目が、自律神経トラブルです。会社や学校が始まり、一気に悪化するパターンも多いです。

 

ここら辺は、慣れたら落ち着く方もいらっしゃえば、長引く方も多いです。あまりにも状態が変わらない方は、一度ご相談ください。

 

この場合、他のアトピーと違って、一気に悪化するパターンが多いです。昨日までは大丈夫だったのに、今朝になって、急に悪化した・・・ みたいな。

 

波が大きい!というのも、一つの特徴だと思ってください。自律神経・ストレス、不安感、焦りをとるのが一番の治療法です。

 

 

3番目は、“免疫トラブル”

お正月、風邪をひいたり、寝込んだりして、免疫がくるってしまった方です。どうしても風邪などのウイルスが体内に入ると、今まで落ち着いていた免疫が一気に乱れ、悪化します。

 

こちらも、風邪が治ると同時に、お肌も落ち着いてくる方もいらっしゃいますが、そのまま、悪化状態が続く方もいらっしゃいます。そういう時は、すぐにご相談ください。

 

とにかく、休み、風邪を治すことが大事なのですが、それでも治りきらない人も多いです。皮膚の方も絡みますので、しつこいです。また、風邪薬での抗生剤で悪化してしまう方もいらっしゃいますので、要注意です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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皮膚、常在菌のバランス

 

皮膚には、たくさんの種類の“菌”が、存在しています。“菌”っていうと、ちょっと怖いような、汚いようなイメージがありますが、この菌の存在があるために、皮膚がシットリしたり、かゆみ・炎症になったりします。

 

◆ 良い菌と、悪い菌

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皮膚の常在菌を2つに大きく分けるのは、ちょっと無理があるのですが、ここでは、説明しやすいように、あえて2つにわけます。

 

良い菌=表皮ブドウ球菌
悪い菌=黄色ブドウ球菌

 

簡単に言っちゃうと、良い菌(表皮ブドウ球菌)が多いお肌は、トラブルも少なく、良い状態!ってことですね。

 

これが、何かのトラブルで、皮膚に、悪い菌(黄色ブドウ球菌)が繁殖すると、かゆみ・炎症、膿になるわけです。

 

こんな感じですよね、まさに。
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◆ 良い菌をふやそう!
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悪い菌は、良い菌(表皮ブドウ球菌)が多い状態だと、繁殖しません。逆をいうと、良い菌が少ないから、どんどん、増えて行ってしますわけです。

 

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ですので、良い菌をどんどん増やすことが大事です。しかし、多くの方が、逆のスキンケアをやっていることが多いのです。

 

 

◆ 良い菌まで、洗ってしまっている・・・

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「皮膚が汚れているから、膿がでてる・・・ しっかり洗わなきゃ!」って思っていません?

 

確かに、しっかり洗うことで、悪い菌は、洗い落としているでしょう。しかし、実際は、特に、合成界面活性剤などの石けんやシャンプーで洗うことで、実に99%の良い菌(表皮ブドウ球菌)を洗い流してしまい、また、それだけではなく、その良い菌のエサになってくれる、皮膚のバリアである皮脂までも、洗い流してしまい、結局、悪い菌を繁殖しやすい環境を作ってしまっているのです。

 

実に、悪循環です・・・

 

「でも、先生、ウチは、低刺激の石けんやベビー石けんなどを使っています」とよく言われます。

 

これは、ついついツッコんでしまうのですが・・・ 『何が低刺激なんでしょうか?^^;』 どこの部分が低刺激なの?洗浄力?ニオイ?なにが?どのくらい低刺激なの?ついつい宣伝文句にのって低刺激ならお肌に良いかも・・・ と思ってしまいがちですが、

 

普通、低刺激や合成界面活性剤が少なければ、泡立ちも悪くなります。汚れも取れにくくなります。低刺激でも、ベビー石けんでも、何かを減らし、添加物を多く入れれば、あまり意味がありません。

 

 

◆ 基本、水洗いで十分
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皮膚の常在菌のバランスを整えるには、基本、洗いすぎないことがとても大事です。極論、シャンプーやリンス、ボディーソープなどは、基本使わず、水洗いのみ ぐらいでも良いぐらいです。

 

当店では、“あらいはま入浴法”をおススメしています。酸化した皮膚・老廃物のみ取り、良い菌に必要な皮脂はそのまま残す。そして、悪い菌を殺菌し、常在菌バランスを整えてくれます。

 

洗いすぎない、塗りすぎない、こすらない この3つは、皮膚トラブル改善への必須う条件です。

 

 

 

 

 

 

 

 

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自己紹介

 

はじめまして、埼玉県行田市にある漢方相談専門店フジイ薬局門井店の店主、平岡進吾と申します。当サイトをご覧いただき、ありがとうございます。

 

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このページは、アトピーに関する情報、体験談、疑問点など、少しずつアップしていこうと思っています。アトピーでお悩みの方に、少しでもご参考になれば幸いです。

 

アップするまでは、今まではアメブロのブログの方に、情報等書いてありましたので、そちらの方をご参考頂けば幸いです。

 

 

 

埼玉県のアトピー相談 フジイ薬局

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