ちょっとワセリンについて書きます。お薬名としては、プロペトですね。
皮膚のトラブル、アトピーなどによく使われています。目的は、“保湿・保護”です。
皮膚の炎症がひどく、乾燥が激しい・・・
皮膚が切れてしまい、痛くてしょうがない・・・
何をぬっても、しみたり、合わない・・・・
そういう時には、ワセリンは便利です。保湿効果・保護効果も高いので。
が、ちょっとこれは知っておいてください。プロペトは、石油由来の油脂です。
皮膚に人工的な石油由来の油脂を塗るわけですから、皮膚が油で覆われます。つまり、通気性は悪いし、皮膚呼吸がしにくくなります。皮膚にガムテープを貼っているようなイメージです。
また、油脂を塗るので、体の皮脂分泌が低下しやすくなります。なので、皮膚が乾燥しやすいお肌になりがちです。だから、余計、ワセリンを塗りたくなるのですが・・・
先ほど書いたように、皮膚の状況に応じて、一時の使用なら構わないですが、長期期間の保護目的で使うのは、あまりお勧めしません。
ワセリンを塗れば大丈夫な状況! にするのではなく、ワセリンを塗らなくても大丈夫な皮膚環境にすることが大事です。
意外と、ワセリンは厄介です。