皮膚には、たくさんの種類の“菌”が、存在しています。“菌”っていうと、ちょっと怖いような、汚いようなイメージがありますが、この菌の存在があるために、皮膚がシットリしたり、かゆみ・炎症になったりします。
◆ 良い菌と、悪い菌
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皮膚の常在菌を2つに大きく分けるのは、ちょっと無理があるのですが、ここでは、説明しやすいように、あえて2つにわけます。
良い菌=表皮ブドウ球菌
悪い菌=黄色ブドウ球菌
簡単に言っちゃうと、良い菌(表皮ブドウ球菌)が多いお肌は、トラブルも少なく、良い状態!ってことですね。
これが、何かのトラブルで、皮膚に、悪い菌(黄色ブドウ球菌)が繁殖すると、かゆみ・炎症、膿になるわけです。
◆ 良い菌をふやそう!
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悪い菌は、良い菌(表皮ブドウ球菌)が多い状態だと、繁殖しません。逆をいうと、良い菌が少ないから、どんどん、増えて行ってしますわけです。
ですので、良い菌をどんどん増やすことが大事です。しかし、多くの方が、逆のスキンケアをやっていることが多いのです。
◆ 良い菌まで、洗ってしまっている・・・
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「皮膚が汚れているから、膿がでてる・・・ しっかり洗わなきゃ!」って思っていません?
確かに、しっかり洗うことで、悪い菌は、洗い落としているでしょう。しかし、実際は、特に、合成界面活性剤などの石けんやシャンプーで洗うことで、実に99%の良い菌(表皮ブドウ球菌)を洗い流してしまい、また、それだけではなく、その良い菌のエサになってくれる、皮膚のバリアである皮脂までも、洗い流してしまい、結局、悪い菌を繁殖しやすい環境を作ってしまっているのです。
実に、悪循環です・・・
「でも、先生、ウチは、低刺激の石けんやベビー石けんなどを使っています」とよく言われます。
これは、ついついツッコんでしまうのですが・・・ 『何が低刺激なんでしょうか?^^;』 どこの部分が低刺激なの?洗浄力?ニオイ?なにが?どのくらい低刺激なの?ついつい宣伝文句にのって低刺激ならお肌に良いかも・・・ と思ってしまいがちですが、
普通、低刺激や合成界面活性剤が少なければ、泡立ちも悪くなります。汚れも取れにくくなります。低刺激でも、ベビー石けんでも、何かを減らし、添加物を多く入れれば、あまり意味がありません。
◆ 基本、水洗いで十分
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皮膚の常在菌のバランスを整えるには、基本、洗いすぎないことがとても大事です。極論、シャンプーやリンス、ボディーソープなどは、基本使わず、水洗いのみ ぐらいでも良いぐらいです。
当店では、“あらいはま入浴法”をおススメしています。酸化した皮膚・老廃物のみ取り、良い菌に必要な皮脂はそのまま残す。そして、悪い菌を殺菌し、常在菌バランスを整えてくれます。
洗いすぎない、塗りすぎない、こすらない この3つは、皮膚トラブル改善への必須う条件です。